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水力発電

  • ●水力発電は、発電時にCO2を排出せず、渇水のリスクを除けば、天候などの自然条件に左右されず安定的に発電ができ、発電量の調整ができる電源です。
  • ●水資源に恵まれた日本では、国内でまかなうことのできる貴重な国産エネルギーとなっています。

4-1水力発電の仕組み

水が高い所から低い所へ流れるときの位置エネルギーを利用して、水車を回し発電を行います。
水力発電所のタイプとしては、ダム式、水路式、揚水式などがあります。

ダム式

川幅が狭く両岸の岩が高くきりたった場所にダムを築いて人造湖を造り、その落差を利用して発電する方式。

ダム式

水路式

川の上流に小さな堤を作って水を取り入れ、水路で適当な落差が得られるところまで水を導き発電する方

水路式

揚水式

発電所の上部と下部の2か所に貯水池をつくり、電気が必要なときに発電し、電気が余っているときに揚水する方式。

揚水式

出典:関西電力(株)HP「再生可能エネルギーへの取組み 水力発電の概要」より作成

電気を水の形で蓄えることができる揚水発電

揚水発電は、貯めることができない電気を水の形で貯える「蓄電池」のような役割を担っています。

揚水発電は起動停止(発電機出力が最大出力に至るまでの時間、及び0に落とすまでの時間)が短時間でできるため、他の発電所や送電線などの事故が発生し、電気が不足したときに、緊急に発電することも重要な役目となっています。

最近では、昼間の太陽光で発電した電気を利用して揚水を行い、太陽光が発電しなくなる夕方から発電する機会が増えており「再エネの導入拡大」にも貢献しています。

ダム式

出典:九州電力(株)HP「揚水発電の特徴と仕組み」より作成

 
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