どうする?地球温暖化

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1.地球温暖化の現状

融ける氷と上昇する海面

海面上昇の要因

温暖化によって世界各地でさまざまな変化が観測されています。北極や南極の氷床や海氷、世界中の氷河が広範囲で減少を続けているのです。例えば世界の氷河の1割を占めるグリーンランドでは、氷床表面が全面にわたって融解していることが観測されています。またヨーロッパ・アルプス地方や南米ボリビアなどの山岳地帯でも氷河の融解が進んでおり、観光資源や水力発電などのエネルギー供給にも影響が出ています。

また、世界の平均海面水位は1993〜2010年の間に約60mm上昇しています。その最大の理由は、海水温が膨張したことによる「熱膨張」、次いで氷河の融解によるものと考えられています。年を追うごとに海面水位の上昇は激しくなっており、2010年までの18年間は1年に平均3.2mm上昇しています。

人間の活動が温暖化を起こす

観測結果とシミュレーション結果による気候変動の比較

地球の気候にはさまざまな要因が作用しています。そのひとつが温室効果ガスの濃度です。それ以外にも空気中に浮遊する固体や液体の粒子(エアロゾル)や地表面の特性の変化などによって気候は変化しますが、産業革命以降の変化には人間活動が深く関係しています。人間活動によってより多くの温室効果ガス、とりわけCO2が排出されたことで温暖化が進んでいると考えられるのです。

もし、太陽活動や火山活動などの自然要因だけで気温の変化をシミュレーションすると(青い帯)、現在のような気温上昇にはつながりません。こうした自然要因に人為的要因を加えてシミュレーションすると(赤い帯)、実際の気温上昇の観測結果(緑の線)とほぼ一致します。現在進行している地球温暖化は、人為起源の温室効果ガスによってもたらされた可能性が極めて高いのです。

温室効果の証拠は金星にあり

温室効果を証明する極端な例が金星です。もし金星の大気に温室効果がなかったら、金星の表面温度は-50℃になると考えられています。けれども実際の表面温度はおよそ460℃です。金星は二酸化炭素(CO2)を主成分とする分厚い大気に包まれているため、猛烈な温室効果でこれほどの高温になっているのです。

 
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