(2)非電力分野
- Q3-8
非電力分野での電化は必要ですか?
- A3-8
再生可能エネルギー、原子力、CCS付き火力発電など、「供給サイドの脱炭素化」に併せて「需要サイドを電化」することで、カーボンニュートラルを目指すとされています。
2050年カーボンニュートラルの実現に向けては、電化の促進と電源の脱炭素化が鍵となります。脱炭素電源により電力部門は脱炭素化され、その脱炭素化された電源により、非電力部門において電化可能な分野は電化されます。
一方、2050年カーボンニュートラルが実現した社会では、産業・業務・家庭・運輸部門における電化の進展により、電力需要が一定程度増加することが予想されています。
参考1一人当たりのCO2排出量と電化
- 一人当たりのCO2排出量を燃料種別で見ていると、灯油、LPG、都市ガス、ガソリンなどの化石燃料の使用による排出量が50%、電力からの排出量が約45%となっています。
- 脱炭素化された電源を用い電化を進めることで、CO2の排出は削減されます。
出典:全国地球温暖化防止活動推進センターHP「使える素材集」
参考2EV(電気自動車)
- 自動車からのCO2排出量は、well to wheel※1の視点で、ガソリンや電気等を製造する過程まで含めて評価することが必要です。
- EVは走行時にCO2を排出しないため、1台のEVが1km走行する場合のCO2排出量は、ガソリン車に比べて少なくなっています。
- 今後、電源の低・脱炭素化(石炭火力比率の低減)により、EVへ充電される電気をつくる過程で発生するCO2が削減される見通しです。
出典:九州電力(株)HP「九電グループデータブック2021」
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