特集「どうする?これからの日本のエネルギー」

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地球環境問題

現在の地球は過去1300年間で最も暖かくなっていると言われています。地球温暖化は、気温の上昇のみならず、異常高温(熱波)や大雨・干ばつの増加などさまざまな気候変化を伴います。将来、地球の気温は更に上昇すると予想されており、水、生態系、食糧、健康などでより深刻な影響が生じると考えられています。最近の巨大台風の発生や日本における夏場の異常高温などは、地球温暖化の影響から来ているのかも知れません。

このように、地球温暖化問題は我々人類にとって極めて重要な問題ですが、残念ながら、震災以降、国内ではマスコミなどでも以前のように大きく取り上げられることが少なくなっています。

2012年9月に公表された「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第5次報告書」では、地球の温暖化については疑う余地はなく、その要因としては、我々が石炭や石油などを燃やすことによって排出される二酸化炭素などの温室効果ガスの可能性が極めて高いとしています。従って、地球温暖化の進行を抑えるには、世界規模で二酸化炭素などの温室効果ガスの排出をできるだけ少なくすることが重要です。

日本は、二酸化炭素の排出量が世界で5番目に多く、先進国として率先して温室効果ガスの削減に努めていく必要があります。しかし、2012年度の日本の温室効果ガス排出量は、1990年(基準年)より6.5%増加しており、削減は容易ではありません。これまで震災の影響から、政府は、具体的な温室効果ガスの削減目標を出せずにいましたが、エネルギーを大量に消費する先進国の責務として、年内にも、将来的な削減目標を国際的に公約することが求められています。

 
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