九州エネルギー問題懇話会トップページ講師コラム「エネルギーの明日」Vol.7 エネルギー環境教育の重要性(1/4)
エネルギー・環境問題の専門家に、毎回、様々な角度からエネルギーの視野を広げるお話を伺います。
長崎大学副学長(地域教育連携担当)
藤本 登 氏
エネルギー問題は地球環境問題に深く関係しています。また未来の世代につながっていく問題でもあります。けれどもエネルギーの視点から環境問題を考え、それを子どもたちの教育に活かしていく活動はあまり行われていません。今回はエネルギー環境教育を実践している長崎大学教育学部教授の藤本登氏に、その実践内容や重要性について伺いました。
地球温暖化や大気汚染、ごみ問題などに関連した環境教育は、今日さまざまな場所で行われています。しかし、この様な環境問題と自身のつながりや、現状の環境を維持するためにエネルギーや技術が活用されていることを認識している人は殆どいません。言い換えれば、私たちの生活を豊かにしている家電製品や自動車などの身近な製品や食料生産にはエネルギーが必要ですが、そのエネルギーに興味関心を持たせ、深く理解させるような環境教育は行われていないと言えます。
資源の少ない日本が、将来も経済的に自立していくためには、エネルギー資源が重要な意味を持ちますが、同時に地球規模で持続可能な社会を目指していくためにも、私はエネルギーの視点からの環境教育を行うことが必要だと思います。